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口臭や歯を失う原因第1位の歯周病。セルフチェックと治療・予防、セルフケアについて。

15歳以上の75%がかかっているともいわれる歯周病は、口臭などの原因になるだけではなく、放置していると歯槽骨が溶けて歯を失う原因にもなります。

歯や口の健康を守るために歯周病を予防することが重要ですが、かかってしまったとしても、歯周病の進行度合いに合ったケアを行うことで悪化を抑えることができます。

歯周病をセルフチェックする方法や、治療・予防・セルフケアにはどのような方法があるのでしょうか。

歯周病のセルフチェック

歯周病には軽度・中度・重度の3段階があり、段階が進むごとに様々な症状が現れます。セルフチェックを行うことで歯周病にかかっているかどうか、どの程度進行しているかを把握することができますので、歯周病の症状が出ていないかチェックしておきましょう。

 

1:歯肉の色が赤い、またはどす黒い

2:歯と歯のあいだの歯肉が腫れぼったく丸い

3:歯肉が腫れやすい

4:歯肉が下がって歯と歯の間にすき間ができた、または歯が長くなった

5:歯みがき時などに歯肉から出血しやすい

6:起きたとき口の中が苦く、ネバネバしている

7:歯肉を押すと膿が出てる

8:歯がグラグラする

9:歯と歯のあいだに食べ物が挟まりやすい

10:口臭が強くなった

 

自分の口臭がどの程度かわかりにくい場合は口臭測定器を使用してもよいでしょう。

当院はAIとセンサーの組み合わせでニオイの成分を判定する測定器を導入しております。ニオイの成分から口臭の原因を突き止めることで適切な治療やケア方法を知ることが可能です。

予防とセルフケア

歯周病の予防とセルフケアは、まずプラークコントロールを徹底することです。

適切なブラッシングに加え、デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトなどを使用して歯垢をしっかり落とすだけではなく、デンタルリンスなどを使ってプラークがつきにくい状態を作るのもよいでしょう。

また、普段異常がなくても意識して定期的に歯周病の検査を受ける、歯石除去などを行うのも有効です。

歯周病の治療

軽度の歯周病の場合、自覚症状はブラッシング時の出血程度ですが、中程度の歯周病では歯茎から膿が出る、口臭がきつくなるといった症状があらわれ、さらに進行すると歯槽骨が溶けて知覚過敏や歯がグラグラするなどの症状も現れます。重度の歯周病で歯槽骨がすっかり溶けると歯が抜け落ちることもあるため、できるだけ早期に治療を始めましょう。

軽度の歯周病であればセルフケアでも対処できますが、歯と歯茎の間にできる「歯周ポケット」が深くなる中程度・重度の歯周病ではブラッシングだけでは対処することができなくなるため、歯石除去や歯周ポケットの洗浄だけではなく、切開などの外科的処置が必要になることもあります。

ただし、重度の歯周病の場合は歯を残せないケースもあり、その場合は最終的に抜歯することになります。

まとめ

近年、歯周病は歯を失うだけではなく、心臓疾患や呼吸器疾患などのリスクを高めるということもわかってきました。歯周病予防や歯周病ケアは、歯や口だけではなく、体全体の健康を維持するためにも重要であるといえるでしょう。

歯周病予防とケアの方法を知りたい方、口臭測定器を使った検査をご希望の方は当院にご相談ください。