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食べ物の味や温度が感じにくいなど、入れ歯が分厚いと起きること4つ。

保険で入れ歯を作ったのは良いものの、装着すると何となく違和感がある、入れ歯が分厚いと感じることがあります。形が合わないときのような痛みは感じないかもしれませんが、入れ歯が分厚いと様々な問題が起こります。どのようなことが起こり、どう対処すればよいのでしょうか。

入れ歯が分厚いと起きること

入れ歯が分厚いと口の中の空間が狭くなり、舌を動かしにくくなります。総入れ歯の場合は特に影響が大きく、様々な問題が起こります。

 

【話しにくい】

舌を動かしにくくなるため、言葉を発音しづらくなります。話しにくさや発音・発生に対するコンプレックスから会話やコミュニケーションが減ってしまう方も少なくありません。

 

【食べ物を飲み込みにくい】

入れ歯が舌や喉の動きを邪魔することで食べ物を飲み込みづらいと感じることがあるようです。上の入れ歯で起こることが多い問題ですが、下の入れ歯で起こることもあります。

 

【味や温度がわかりにくい】

舌の動きが減ると味を感じる力が弱まり、食事を楽しめなくなるという方もいます。

また、食べ物や飲み物の温度は舌だけではなく、上あごの天井や歯茎でも感じますが、入れ歯が分厚いと熱さ・冷たさを感じにくくなります。飲み込んでから急に熱さを感じ、口の中を火傷することがあります。

 

【噛む力が衰える】

入れ歯が分厚いと噛み合わせが悪くなるため噛む力が衰えます。しっかり噛むことができないと丸飲みのような状態になって胃腸に負担がかかったり、柔らかいものばかり食べるようになり、噛む力と飲み込む力がさらに低下することもあります。

入れ歯が分厚いときの対処法

入れ歯が分厚いと感じた時は内側や天井を削って調整することも可能です。

ただし、削りすぎると入れ歯の強度が下がったり落ちやすくなったりするため、削ることができる範囲には限度があります。そのため、削ったけれど違和感が残る、問題が解消されないといったケースもあります。

薄い入れ歯・天井がない入れ歯

保険診療で作れる入れ歯はプラスチックでできているため、強度を確保するためにはある程度の厚みが必要になりますが、素材を金属に変更することで薄くても強度を確保することが可能になります。

金属を使うと薄くなって違和感が少なくなるだけではなく、熱伝導率がよいため食べ物の温かさ・冷たさをしっかり感じることができます。

また、マグネットデンチャーなど天井がない治療法を選ぶとより違和感がなく、自然の歯に近い感覚となります。

まとめ

入れ歯が分厚いと会話や食事にストレスを感じやすく、生活の質が下がるだけではなく、噛む力や飲み込む力が衰える原因になることがあります。

入れ歯が分厚いと感じたら削って調整を行うか、マグネットデンチャーなどの治療法を検討してみてはいかがでしょうか。