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入れ歯の噛み合わせが悪い…考えられる原因3つ。

入れ歯が痛くて噛むことができない、口の中に違和感があるなど、入れ歯の噛み合わせが悪いと食事や会話といった日常生活で不便を感じます。噛み合わせが悪いと頭痛や肩こりといった身体的な症状が出ることがあるほか、食事や会話を楽しむことができなくなるなど、さまざまな影響があります。入れ歯の噛み合わせが悪い原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

噛み合わせの調整不足

保険適用の入れ歯は作製時の型取りを一度しか行わないうえ、型取り方法の精度もあまり良くありません。

また、保険適用の入れ歯は「嚙むことができる」という必要最低限の機能しか備えておらず、審美性や装着感の良さ、噛み心地や噛み合わせはほとんど意識されていません。入れ歯を作製時の調整も一度しか行われないため、噛み合わせの調整不足が起こりやすくなります。

入れ歯の噛み合わせが悪くなったのではなく、そもそも噛み合わせが悪い入れ歯だったというケースです。

入れ歯の摩耗や損傷

保険適用の入れ歯は医療用プラスチックを素材としています。

医療用プラスチックはセラミックなどに比べると柔らかいため、長期間使用していると傷や摩耗によって噛み合わせが悪くなることがあります。

特に、片噛みなどの噛み癖がある場合や、調整不足で噛み合わせがよくない入れ歯を使用していると、嚙んだときの負担が一部に集中して摩耗しやすくなります。

また、正しい位置に入れ歯を装着していない、入れ歯の装着が不安定な状態で使用する、手入れ不足、入れ歯を硬いところに落としたなどの原因で摩耗・損傷が起こることで噛み合わせが悪くなることもあります。

口内環境の変化

入れ歯を使用すると入れ歯を支えている歯に大きな負担がかかるため歯並びが悪くなったり、歯を支えている「歯槽骨(しそうこつ)」が痩せたりします。入れ歯は作製した時の口内環境に合わせて作られているため、口内環境が変化すると合わなくなってしまいます。

入れ歯を正しい位置に装着できなくなる、歯茎から浮いた状態になっているなどの装着不良があると噛み合わせが悪くなるだけではなく、痛みや違和感の原因にもなります。

まとめ

「一生もの」のように考えられることが多い入れ歯ですが、実際は使用から数年経つと摩耗したり変形したりするほか、口内環境が変わって合わなくなり、噛み合わせが悪くなってきます。

噛み合わせの良い状態を保つためには、入れ歯を正しく装着する、噛み癖を直すなど入れ歯の一部に負担がかからないよう注意すると共に、定期的なメンテナンスを行うことも重要です。

また、自由診療であれば丁寧な型取りと調整で噛み合わせのよい入れ歯を作ることができます。

噛み合わせのよく、より快適な入れ歯作製をご希望の方は、当院にご相談ください。